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エヴェストラム

Evestrum - Spiracle

スピラクル


  • タイトル:Evestrum
  • アーティスト:Spiracle
  • 曲名:銀星サイド Evestrum 白星サイド Exusiai
  • 収録時間 (33⅓回転時):銀星サイド 6:45 白星サイド 6:35
  • フォーマット:7"レコード
  • カバー:ハンドメイド/半透明紙、糸、脱脂綿、ガーゼ
  • 発行部数:限定300部
  • 発行年月:2010年8月 | デジタルファイル版 2023
  • レーベル:Drone Records
  • カタログナンバー:DR-100

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レコーディング

レーベル

 「Ananta」にて成層圏へと飛翔し、「Lumen」にて天の河を体腔に取り入れたスピラクルが、今回はその幽体を通して、パラレルワールドへの扉を開きます。
 A面「Evestrum」は、グラスハープと電子音の干渉によって緩やかに変化していく、薄膜のようにレイヤーされた持続音で構成されています。精妙な霊的存在が五感を持った身体に浸透し、感覚によって触知可能な存在に成っていく過程の音響レポートです。
 B面「Exusiai」は、真っ暗闇の広大な地下室で録音された、チベタンホルンと鉄板の響きを元に構成されました。暖かく、しかし仄かなエネルギーが、無限の暗黒の広がりの中に波紋のように浸透して行く過程を、音響の塊として捕らえたものです。

 「Evestrum」の素材は、1990年代後半に鹿児島で、4トラックのカセットレコーダーにて録音されました。2002年にリリースされた「Sympathetic Field」の収録曲「Flood」に、同時期に録音した素材が使用されています。
 「Exusiai」の素材は、2004年にスイスで録音されました。2006年にリリースされた「The Epidemic Symphony No.9」には、同じ場所で録音された素材が多数使われています。
 コンポジションは、2007年にリリースされた「Lumen」と同時期に作られました。

 ハンドメイドのカバーアートは、逆説的に現された不可視の世界、つまり、見えないものによって充たされた物。
 このタイトルが、私のスピラクルとしての最後のリリースになります。少なくとも永い休眠前の。


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